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公開日:

2024.05.28

最終更新日:

2024.05.21

【なぜ?】胡蝶蘭をお祝いに贈る理由やマナーについて徹底解説!

ビジネスシーンやプライベートなシーンでも、身近な人がおめでたい日を迎えると、胡蝶蘭を贈ることが定番になっています。

しかし、なぜお祝いに胡蝶蘭を贈ることが広まったのでしょうか?

 

当記事では、胡蝶蘭が定番の贈り物となった理由や歴史、シーン別に胡蝶蘭を贈るときのマナーやお花の選び方についてご紹介します。

 

胡蝶蘭が現代のように親しまれるようになるまでは、非常に興味深い背景があります。

胡蝶蘭について詳しく知ることで、ますますお祝いの気持ちを込めて贈れるようになるでしょう。

 

1. お祝いに胡蝶蘭が贈られるようになったのはなぜ?

 

そもそも胡蝶蘭は、なぜ定番の贈り物として親しまれるようになったのでしょうか?

胡蝶蘭には、贈り手にとっても受け取り手にとっても非常にありがたい条件を兼ね備えているためです。

理由を知れば、おめでたい日に胡蝶蘭を贈りたくなるでしょう。

 

1-1.美しい見た目と豪華な雰囲気

 

胡蝶蘭は、一輪ずつはかわいらしい見た目をしていますが、全体的に美しく気品にあふれています。

また最も多く見かけるのは「白」の胡蝶蘭ですが、ほのかなピンク色や活発な印象を与えてくれるオレンジ色、涼しげな印象の青色までさまざまな色があります。

鉢に可愛らしいラッピングを施せば、受け取った方も思わず穏やかな気持ちになれるでしょう。

 

さらに胡蝶蘭には「幸せがとんでくる」という花言葉があり、かつ華やかな見た目をしていることから、お祝いの気持ちをたくさん伝えられるために胡蝶蘭が定番の贈り物となりました。

 

1-2.お手入れが簡単で花もち良い

 

豪華な見た目をした胡蝶蘭ですが、意外にもお手入れは簡単です。

基本的には置く場所に注意し、土が乾いたらお水を上げる工程を繰り返せばよいため、受け取った方の手を煩わせることがありません。

空調や直射日光に弱いため、オフィス内または店内の日陰に飾ることで、場が華やかになります。

 

さらに胡蝶蘭はとても花もちが良く、長期間お花が楽しめます。

通常なら約1~2ヶ月間咲き続け、室内の空気や雰囲気を癒してくれるでしょう。

 

1-3.香りや花粉が少ない

 

受け取った方のなかには、お花の強い香りが苦手な方もいらっしゃるでしょう。

またお花によっては花粉が舞いやすい種類もあります。

胡蝶蘭は強い香りがなく花粉も舞わないため、贈り先のお客さまへ迷惑をかけることもなく、アレルギーをお持ちの方へも気軽に贈ることができます。

また店内でアロマをたいたり香水を取り扱ったりするお店へ贈っても、お花の香りで邪魔をすることはありません。

 

1-4.季節を選ばずに贈れる

 

胡蝶蘭は季節を選ばず、いつでも贈ることができます。

というのも長年の研究や努力の結果、日本各地で一年中高品質な胡蝶蘭が育てられており、かつ季節を問わず咲き続けるためです。

またヒマワリは夏、コスモスは秋のように定まった季節がなく、一年を通しておめでたい日の贈り物として利用できます。

ビジネスシーンやプライベートシーンなど、場面を選ばずに贈れることも魅力の一つです。

 

2.胡蝶蘭はいつから贈られるようになったのか?

 

胡蝶蘭が日本へやってきたのは今から約200年前の明治時代と言われています。

 

もともとはフィリピンやインドネシアなど赤道付近の熱帯地域に自生しており、イギリス人により自国へ持ち込まれ、世界中へ広まりました。

初めは茶色の花びらを持っており、まるで蛾のような見た目をしていたと言われています。

より美しくなるよう品種改良を重ねた結果、上流階級の貴族たちに愛されるような美しい白色の胡蝶蘭が流通するようになりました。

 

胡蝶蘭が初めて日本にやってきた当時は、まだイギリスからの輸入品が非常に珍しく高価であったこと、かつ寒冷地のため胡蝶蘭の管理が難しかったことから、一部の上流階級のみが楽しめる貴重なお花でした。

 

しかし約100年間の歳月をかけて品種改良を行い、管理設備を整えた結果、誰でも気軽に楽しめる美しい胡蝶蘭へと進化したのです。

 

3.胡蝶蘭を贈るにふさわしいお祝いのシーンとおすすめの色

 

胡蝶蘭は昔からお祝い事における定番の贈り物とされており、親しい仲だけでなくビジネスシーンにおいても頻繁に贈られます。

送る出来事にふさわしいシーンと、それぞれにおいておすすめしたい、胡蝶蘭の色についても併せてご紹介します。

 

3-1.お店の新規開店・開業祝い

 

胡蝶蘭は、その美しい姿と芳香から、開店祝いの贈り物として人気があります。

特にお店のオープンを祝う際には、華やかな雰囲気を演出するために最適なプレゼントと言えるでしょう。

胡蝶蘭は、その優雅な花姿と長い間咲き続ける特性から、ビジネスの成功を祈るシンボルとしても重宝されています。

 

胡蝶蘭の中でも特におすすめの色としては、白やピンクが挙げられます。

白は清楚で上品な印象を与える色であり、新しい始まりや清潔さを象徴するカラーとして、開店祝いにふさわしい色と言えます。

また、ピンクは優雅さや愛情を表す色とされており、お店の開業を祝う際には、温かい気持ちを伝えるための最適な色と言えるでしょう。

 

胡蝶蘭は花言葉としても「幸福が飛んでくる」「幸福がやってくる」「幸福が訪れる」といった意味があります。

そのため、お店の開店祝いに贈られた胡蝶蘭は、開業者に幸運や成功をもたらすよう願いを込めた贈り物となるでしょう。

 

さらに、胡蝶蘭は長期間花を楽しむことができるため、開店祝いとして贈ることで、開業者やスタッフが長く楽しめる点も魅力です。

 

胡蝶蘭を開店祝いの贈り物として選ぶ際には、贈り先のイメージや店舗の雰囲気に合わせて色やサイズを選ぶことが大切です。

また開業者やスタッフの好みやお手入れのしやすさなども考慮して選ぶと良いでしょう。

 

3-2.就任祝い・退職祝い

 

就任祝いや退職祝いの贈り物としても、胡蝶蘭は非常におすすめです。

就任祝いの場合は明るく華やかな色合いの胡蝶蘭を贈ると良いでしょう。

一方で、退職祝いの場合は落ち着いた色合いのものがふさわしいでしょう。

 

また就任祝いや退職祝いにおすすめの胡蝶蘭の色は、相手や贈りたいメッセージによっても異なります。

たとえば、上司やビジネスパートナーへの就任祝いには白や水色などの落ち着いた色合いのものがおすすめです。

一方で親しい友人や同僚への就任祝いには、ピンクや黄色などの明るく華やかな色合いの胡蝶蘭が喜ばれるでしょう。

 

退職祝いには、相手のこれからの新たな人生への応援や感謝の気持ちを込めて落ち着いた色合いの胡蝶蘭を贈ると、退職後の新たなスタートを祝福する気持ちが伝わります。

 

贈り物としての胡蝶蘭は、その美しさや豪華さからだけでなく、色合いによってもさまざまなメッセージを表現することができます。

相手への気持ちや贈りたいメッセージに合わせて、適切な色合いの胡蝶蘭を選ぶことが大切です。

 

3-3.選挙の当選祝い

 

胡蝶蘭のように華やかな姿と豊かな花言葉を持つ花は、選挙の当選祝いにぴったりの花と言えるでしょう。

 

前述したとおり胡蝶蘭は、その美しい花姿から「幸福が飛んでくる花」とも呼ばれ、幸せや愛情、成功を象徴する花言葉を持っています。

そのため、選挙での当選祝いに贈ることで、お祝いの気持ちをより豊かに表現できます。

また胡蝶蘭は長期間花を楽しむことができるため、贈られた相手が長くその喜びを感じることができる点も魅力です。

 

胡蝶蘭の中でもおすすめの色としては、ピンクやパープルなどの明るい色味が挙げられます。

ピンクは愛情や幸福を象徴し、パープルは高貴なイメージや成功を意味する色とされています。

これらの色は選挙の当選祝いとして贈る際にふさわしい意味を持ちつつ、華やかさも兼ね備えています。

 

また贈り物として花を贈る際には、ラッピングやメッセージカードなどの演出も大切です。

シンプルで上品なラッピングや、お祝いのメッセージカードを添えることで、贈り物全体の印象をより華やかに演出できます。

 

選挙での当選祝いには様々な贈り物が考えられますが、胡蝶蘭はその美しい姿と豊かな花言葉から選ばれることが非常に多いです。

特にピンクやパープルなどの明るい色味の胡蝶蘭は、お祝いの気持ちをより豊かに表現できるでしょう。

 

3-4.新築祝い・引っ越し祝い

 

新築祝いのお祝いとして、胡蝶蘭は頻繁に贈られます。

 

新しい家庭の幸せを願う気持ちを表現するのにぴったりの花で、白い胡蝶蘭は純潔や清らかさを象徴し、新しい家庭の幸せなスタートを祈る意味があります。

ピンクの胡蝶蘭は愛情や幸福を表し、新居での幸せな生活を願う気持ちを込めて贈られることが多いです。

また紫色の胡蝶蘭は高貴さや気品を表し、贈られた方に対して敬意を表す意味があります。

他にも赤や黄色など、さまざまな色の胡蝶蘭があり、それぞれに異なる意味やメッセージが込められています。

 

新築祝いにおすすめの胡蝶蘭の色としては、白やピンクが特に人気があります。

胡蝶蘭は花姿が美しいだけでなく、長い間花を楽しむことができるため、新居での生活に彩りを添えてくれることでしょう。

贈る際には、相手の好みや家のインテリアに合わせて色を選ぶとさらに喜んでもらえるはずです。

4.胡蝶蘭を贈るときのマナー

 

お祝いの品ですから、贈った相手には喜んでもらいたいものです。

胡蝶蘭を贈るときには、ビジネスシーンであろうともプライベートシーンであろうとも、マナーを忘れてはいけません。

マナー違反な贈り方をすることで相手に迷惑をかけてしまう場合があるため、注意が必要です。

 

4-1.開店・開院・開業祝い

 

お知り合いの方や取引先の方が、自身のお店を開店・開院したり開業したりする際にも胡蝶蘭は最適です。

その際、お祝いのメッセージを記載した立て札を添えて贈ることがマナーです。

通常は縦書きで、以下の内容を記載して送ります。

 

・贈り先の(企業名)氏名 様江

・祝御開店(御開院)(御開業)

・贈り元の(企業名)氏名 与利

 

親しい方がお相手ならば、横書きの立て札を添えても良いでしょう。

 

また贈るタイミングも重要です。

相手が準備で忙しい日は迷惑をかけてしまう場合があるため、できればオープン前日までに贈ると良いでしょう。

贈り先も、エントランスが華やかな状態のままオープン当日を迎えられます。

 

4-2.お引っ越し祝い

 

新築祝いやお引っ越し祝いにも、胡蝶蘭がおすすめです。

建物の完成や入居するタイミングで贈ることが望ましいでしょう。

贈り先は新居に設定することで、スペースの邪魔にならずに飾ってもらえます。

引っ越したばかりのときは物が少ないことが多いため、華やかなお花があることで、より充実した生活を送ってもらえます。

 

またお知り合いや親しい友人へ贈る場合は「ミディ胡蝶蘭」という通常よりもサイズが小さな胡蝶蘭がおすすめです。

場所を取ることなく、さりげないインテリアとして飾るためにちょうど良いため、とても喜んでくれるでしょう。

 

5.胡蝶蘭を贈るときの注意点

 

胡蝶蘭は贈り物の定番ではありますが、いくつかの注意点があります。

送る側も受け取る側も双方が気持ちよく関係を続けていけるよう、不快感を与えないような心配りが大切です。

 

5-1.胡蝶蘭を贈るタイミング

 

胡蝶蘭は生花なので、届ける時間帯に注意することが大切です。

 

胡蝶蘭は夜間に花が開くため、昼間から夕方に届けることが望ましいでしょう。

しかし最も優先すべき点は、相手が贈り先に滞在している時間帯に届けることです。

また胡蝶蘭は直射日光を好まないため、日中の暑い時間帯に届ける場合は、室内で適切な場所に置いてもらえるよう配慮することも重要です。

 

そして季節によっても届ける時間帯に注意が必要なことがあります。

胡蝶蘭は寒さに弱く、特に冬場は外気温が低いため、配達中に枯れてしまう可能性があります。

そのため冬場に胡蝶蘭を贈る際には、配達時間を相手のスケジュールと気候に合わせて選ぶことが大切です。

 

また贈る相手に仕事や予定がある場合は、届ける時間帯を事前に相手に確認することが望ましいでしょう。

 

5-2.胡蝶蘭の費用相場

 

ビジネスシーンにおける胡蝶蘭の費用相場は、品種やサイズ、数量、季節などによって大きく異なります。

一般的に、胡蝶蘭の価格は1鉢あたり数千円から数万円になります。

また、大きさや花の数が多いものほど価格が高くなる傾向があります。

季節によっても価格は変動するため、需要が高まる特定の時期には価格が上昇することも考えられるでしょう。

 

また胡蝶蘭を購入する際には、配送費や手数料なども考慮する必要があります。

 

相手との関係性にもよりますが、仕事において日ごろからお世話になっている方へ贈る場合は、1万円以上の胡蝶蘭を贈ることが望ましいでしょう。

しかしあまりに高価なお花を贈ると、相手に申し訳ない気持ちを抱かせることにもつながるため、おおよそ3万円以内に収めることが、一般的には良いとされています。

 

5-3.入院されている方へのお見舞い品としては不適切

 

縁起がよい贈り物とされている胡蝶蘭ですが、入院されていらっしゃる方へのお見舞い品としてはふさわしくない可能性があります。

 

鉢植えの植物は、割れやすいことから不吉とされていたり、根が張っていることからその場(病院)に根付くという意味に結び付けられたりします。

また微量ですが胡蝶蘭からは花粉が出るため、花粉症の方がいる病室では贈ることが避けられます。

さらに病院では花や植物の持ち込みが禁止されている場合もあります。

 

胡蝶蘭は高温多湿を好むため、病院内の環境によっては管理が難しい場合もあるでしょう。

病院スタッフや患者さん自身が十分なお手入れをすることが難しい場合、贈られた胡蝶蘭が枯れてしまう可能性も考えられます。

 

一方で、胡蝶蘭は美しい花姿や華やかさから、元気を取り戻したいという気持ちを表現する贈り物として選ぶ方もいます。

特に長期入院中の方やリハビリ中の方にとっては、大きな癒しとなるでしょう。

 

そのため入院されている方へ胡蝶蘭を贈る際は、相手の状況や好みを考慮した上で選ぶことが大切です。

 

6.胡蝶蘭の選び方

 

胡蝶蘭は、様々な色に1~5本差しなど複数のサイズがあるため、お花の選定に迷います。

基本的に胡蝶蘭は、必ず割り切れない奇数のお花を選びます。

というのも偶数の場合「割り切れる」という縁起が悪い意味が含まれているため、好まれません。

それぞれの本数別に、おすすめのシーンは以下のとおりです。

 

本数

おすすめのシーン

1本立

胡蝶蘭は1本立から販売されています。コンパクトなサイズのため、カウンターにおいて飾ってもらいたいときにおすすめです。

3本立

見た目のバランスがよく費用も手ごろなことから、ビジネスシーンでもプライベートなシーンでも、迷ったら3本立がおすすめです。

5本立

幅のサイズが大きく見た目が非常に豪華なことから、主なお得意先や取引先などビジネスシーンで贈る際におすすめです。

7本立以上

幅も高さも大きく、お祝いの気持ちを最大限に伝えられます。最高級なお花で盛大にお祝いしたいときにおすすめです。サイズが大きいため、あらかじめ置くスペースがあるか確認したほうが良いでしょう。

 

色については、赤い胡蝶蘭と赤色のラッピングなど、すべて赤色一色のまま贈ることは「赤字」や「火事」「血」を連想させることからマナー違反です。

贈る相手がよほどの赤色好きでない限りは避けましょう。

色に迷ったら定番の「白」がおすすめですが、黄色い胡蝶蘭には「商売繁盛」の花言葉があるため、開店・開院・開業祝いの際に選ぶと良いでしょう。

 

7.まとめ

 

胡蝶蘭が定番の贈り物となった理由や背景、シーン別に贈るマナーやお花の選び方について解説しました。

胡蝶蘭は「白」色がほとんどですが、ピンクや青、黄色やオレンジなどさまざまな種類があるため、相手のイメージカラーに合わせて選ぶのも良いでしょう。

 

またビジネスシーンやプライベートシーンにおいても胡蝶蘭を贈る際は気を付けるべきマナーがあります。

忘れず抑えておくと、お互い気持ちよくめでたい日が迎えられます。

選ぶ色や贈るタイミングに注意しましょう。

 

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