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公開日:

2023.04.26

最終更新日:

2023.04.26

移転祝いにお花を贈る時のマナーやタイミングについて

ビジネスシーンにおいては、取引先やビジネスパートナーの移転祝いとして、お花を贈るケースが多くあります。

 

しかし、あまり自分自身にそのような機会がないと、どのようなお花を贈るべきなのか、どのタイミングで贈ればいいかなどが、なかなかわからないものです。

 

本記事では、これから移転祝いのお花を贈ろうとお考えの方に、移転祝いにお花を贈る時のマナーやタイミングについて解説します。ぜひ本記事を参考にして、喜ばれる贈り物をしてください。

移転祝いにお花を贈るのは良いこと?

ビジネスにおいて、移転祝いにお花を贈ることは、一般的には良いことと考えられています。

 

なぜなら、移転祝いには、新しいスタートを祝い、今後のビジネスの成功を願うという意味が込められているからです。

 

お花は、そのような祝いの席にふさわしい贈り物であり、鮮やかで美しい色や形が、祝福や成功を表現するものです。

 

また、お花は気持ちを表現するために使われることが多く、感謝の気持ちやお祝いの気持ちを伝えるためにも適したアイテムです。

 

ただし、相手のビジネス文化や個人的な嗜好によっては、お花を贈ることが不適切な場合もあります。特に、宗教的な意味を持つ花や、縁起の悪い花、アレルギーを引き起こす可能性のある花などは避けるべきです。

 

したがって、移転祝いにお花を贈ることは一般的には良いことですが、相手のビジネス文化や嗜好に配慮し、適切な花を選ぶことが重要です。

移転祝いにお花を贈ってはいけないケースとは

移転祝いでお花を送ることは、一般的には良いこととされているものの、時と場合によってはお花を贈ってはいけないケースもあるため注意が必要です。

 

以下のようなケースでは、移転祝いにお花を贈るべきではないといえます。

 

・事業縮小のケース

・そもそも先方が贈ってほしくないと思っているケース

 

それぞれの具体的な例を順番に解説します。

事業縮小のケース

事業縮小のケースでは、移転祝いであってもお花を贈るべきではありません。

 

なぜなら、事業縮小にともなう移転は、通常は前向きなものではないため、相手に不快感を与えてしまうことがあるからです。

 

また、高価な贈り物は、相手に気を遣わせてしまうこともあります。

 

事業縮小に伴い、経費を削減したり、ビジネスに必要なものに予算を集中させたい中で、「何かのお返しをしなければ」と考えてしまい、気が重くなる方もいらっしゃるでしょう。

 

明らかに事業縮小にともなう移転であるとわかっているのであれば、お花を含め、お祝いを贈るのをやめましょう。

そもそも先方が贈ってほしくないと思っているケース

事業拡大などの喜ばしい移転であっても、そもそも先方がお花を贈ってほしくないと思っているケースでは、お花を贈ってはいけません。

 

たとえば、以下のようなケースが考えられます。

 

・相手の宗教的な信念による理由

・相手の文化的な背景による理由

・相手がアレルギーを持っている場合

・相手企業・組織で贈り物の受け取りに制限を設けている場合

 

イスラム教徒の場合、特定の花や色が宗教的な意味を持っているため、それらの花を避けることが望ましい場合があります。

 

また、移転祝いは国や地域によって異なる習慣があります。

 

たとえば、一部のアジア諸国では白い花は葬式の場で使われるため、縁起が悪いとされることがあります。

 

そのため、相手がこのような文化的な背景を持っている場合は、縁起の悪いと感じるかもしれません。

 

もし不安な場合は、移転祝いにお花を贈ることについて、事前に相手に確認してみるのも1つの方法です。

 

ただし、その場合でも、あくまでも相手の意見を尊重し、適切な花を選ぶように心がける必要があります。

移転祝いでお花を贈る際の最適なタイミングは?

移転祝いのお花を贈りたい場合、どのタイミングで相手に贈るべきでしょうか。

 

ビジネスで移転祝いでお花を贈る際の最適なタイミングは、「移転後2週間以内」に贈ることが一般的です。

 

移転祝いは、新しいスタートを祝い、今後のビジネスの成功を願うという意味が込められています。

 

そのため、移転が完了し、新しい場所でビジネスが始まってから贈ることが望ましいです。移転の日程が決まっている場合は、移転日に贈ることもできます。

 

ただし、相手のスケジュールや都合を考慮し、最も効果的なタイミングを慎重に選ぶことが重要です。

移転祝いのお花を贈るタイミングが遅くなってしまった場合は?

「取引先の移転祝いにお花を贈ろう」と思っていたのにもかかわらず、つい忙しくて贈りそびれてしまうこともあるかもしれません。

 

そのような場合は、訪問(無理ならお手紙)でお詫びをし、できればお花以外の「お菓子」や「時計」、「掃除機」といった実用品などを贈ることをおすすめします。

 

なぜなら、移転から数日経過した祝い花は、かえって邪魔になってしまったり、事務所やお店の雰囲気から浮いてしまったりする場合があるからです。

 

どの贈り物を選ぶにせよ、遅れたことを謝罪し、相手の気持ちに寄り添った上で、誠意を持って贈り物を贈ることが大切です。

移転祝いと六曜は関係ある?

移転祝いと六曜には、一定の関係があります。

 

六曜とは、日本の伝統的な暦法の一つで、毎月六つの期間を区切り、吉凶を判断するものです。

 

一方、移転祝いは、新しいスタートを祝うために贈るお祝いの品の一つであり、祝いの品として六曜を考慮することがあるとされています。

 

六曜には「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6つがありますが、中でも「仏滅」は忌日とされており、良くない日とされています。

 

そのため、移転祝いでも、六曜で言う「仏滅」を避けることが多く、良い日に移転祝いを行うように調整することがあります。

 

また、六曜によって選ぶ花や色の種類にも注目されることがあります。

 

たとえば、春先に引っ越し祝いを贈る場合、六曜で言う「先勝」「友引」「先負」などの吉日には、開花期の花を贈ることが良いとされています。

 

つまり、六曜を考慮することで、移転祝いの品としてより良いものを贈ることができるとされています。

移転祝いのお花の値段相場

移転祝い用のお花には様々な種類やサイズがあり、地域や店舗によっても異なるため一概には言えませんが、一般的には以下のような相場があります。

 

・ミニブーケ:1,500円〜3,000円程度

・スタンダードサイズの花束:3,000円〜5,000円程度

・大きめの花束:5,000円〜10,000円程度

・豪華なアレンジメントやグランドサイズの花束:10,000円以上

 

また、季節や花材によっても価格が異なります。

 

お店によっては、配送料や手数料が別途かかる場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。

 

予算に合わせた様々な種類のお花を用意しているお店もあるため、相場を把握しながら予算内で贈るお花が選べるかどうか、お店に相談してみましょう。

移転祝いのお花のマナー

 

取引先やビジネスパートナーへ移転祝いのお花を贈る場合は、マナーに気をつけて贈るようにしましょう。

 

移転祝いのお花を贈るときは、以下の2点に気をつけてください。

 

・立て札の書き方

・贈るべきお花の種類

 

それぞれ順番に解説します。

立て札の書き方

移転祝いでお花を贈る場合、立て札の書き方にマナーがあります。

 

ビジネスシーンでお花を贈る場合は、立て札に以下を書きます。

 

・頭書き

・贈り主様名

・お届け先様名

 

「頭書き」とは、「祝」や「移転御祝」など、お祝いの目的や内容を一言で表した言葉のことです。

 

ビジネスシーンで贈るお祝い花では、お届け先に失礼のないように、適切な頭書きを選ぶことが重要です。

 

頭書きがあると、立札がデザイン性豊かになり、見栄えが良くなります。

 

簡潔な文言が適切であり、長いものは避けるようにしましょう。

 

用途が複数ある場合や、迷った場合は、「御祝」を使うのが最適です。どんなシーンでも使えます。

 

「贈り主様名」は、立札において最も重要な記載です。

 

会社名だけでも構いませんが、代表者からの贈り物であることをアピールしたい場合は、会社名に加えて役職と個人名を記載できます。

 

贈り様名には、以下のような書き方があります。

 

・会社名のみ:サンプル株式会社

・会社名+個人名:サンプル株式会社 見本太郎

・会社名+役職+個人名:サンプル株式会社 代表取締役 見本太郎

・会社名+部署一同:サンプル株式会社 営業部一同

・連名の場合:サンプル株式会社 代表取締役 見本太郎 社員一同

 

もし連名で書く場合は、役職が上の方から順番に記載します。

 

「お届け先様名」は、特に店舗などの移転祝いの場合、来店者がお花を見たときに店名を覚えてもらえるきっかけになることもあるため、贈られた側にもメリットがあります。

 

お届け先様名には、以下のような書き方があります。

 

・会社名のみ:株式会社サンプル 様

・会社名+個人名:株式会社サンプル 見本花子 様

・会社名+役職+個人名:株式会社サンプル 代表取締役 見本花子 様

・会社名+部署一同:株式会社サンプル 営業部御一同 様

・連名の場合:株式会社サンプル 代表取締役 見本花子 様 取締役 見本一郎 様

 

会社宛でも「御中」ではなく「様」を使います。

贈るべきお花の種類

ビジネスシーンにおける移転祝いで贈るべきお花には、次のような種類のお花が多いです。

 

・胡蝶蘭

・シンビジウム

・ガーベラ

・観葉植物

 

特に胡蝶蘭は、移転祝いの定番ともいえるお花で、ビジネスシーンの贈り物として人気があります。

 

胡蝶蘭は「幸福が飛んでくる花」としても知られており、移転祝いなどのお祝いの場で贈る場合は、新しい場所での幸せなスタートを願う意味が込められています。

 

胡蝶蘭については、別の記事で値段相場について解説しておりますので、こちらも参考にしてみて下さい。

 

>>胡蝶蘭の値段相場について!高い胡蝶蘭と安い胡蝶蘭の違いもご紹介

 

シンビジウムは、胡蝶蘭と同じラン科のお花で、色彩が豊富で長期間鑑賞できるため喜ばれます。

 

ガーベラは、大きく色鮮やかな花が特徴で、その明るく華やかな印象から、贈り物として相手に喜ばれることが多いです。

 

移転祝いで贈る場合、職場に活気と明るさをもたらすという意味も込められています。

 

観葉植物は、取引先の繫栄を願ってというよりも、お店やオフィスの癒しやリラックス効果といった効果があり、長く鑑賞できることから、贈られることが多いです。

移転祝いのお花の選び方

ビジネスシーンにおいて移転祝いのお花を選ぶ場合は、以下の点に注意するとよいでしょう。

 

・華やかで清潔感がある花

・サイズや値段の調整

 

移転祝いのお花は、相手が事業拡大をはじめることを祝うものです。

 

そのため、華やかで清潔感がある花が適しています。

 

代表的な花としては、胡蝶蘭、シンビジウム、ガーベラ、ユリ、ローズ、白やピンクのカーネーションなどがあります。

 

また、移転祝いのお花は、贈る相手や場面に合わせてサイズや値段を調整することが大切です。

 

ビジネスシーンにおいては、高価すぎる花や大きすぎる花は、かえって迷惑に感じられることもあります。

まとめ

本記事では、これから移転祝いのお花を贈ろうとお考えの方に、移転祝いにお花を贈る時のマナーやタイミングについて解説しました。

 

移転祝いにお花を贈るケースは多くありますが、相手の状況によっては贈るべきではないケースもあるため注意が必要です。

 

なお、贈るタイミングや花の種類も、相手の状況に合わせる必要があります。

 

移転祝いのお花を贈る場合は、ぜひ本記事を参考にして、相手に失礼のないよう贈るようにしましょう。

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